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「まったく止まることは想定してません」から始まった

新型デュラエース R9100のホイールを考える

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たかが車輪ごときに悩み続けて、転がりまわって死ぬ人です。
今日は新型デュラエースのホイールについてつらつら書こうと思います。

丸ごとアップデートに疑問を呈する

しかし、シマノってどうしてこうも「デュラエース」「アルテグラ」って丸ごとアップデートするんでしょうかね?
いわゆるグループセットと呼ばれるものはセットでアップデートすることに価値があるのはわかりますが、ホイールやチェーンなど、何からなにまで一緒にする意味がわからないです。

さて、今日はR9100のホイールを見ていきたいです。

カーボンクリンチャーの時代に逆行する

時代はカーボンクリンチャーです。

Roval-CL-60-Rear-Wheel

先鞭をつけた形になったRovalのカーボンクリンチャー。

bora_clincher

カンパニョーロはボーラをクリンチャーに

particolare frenante 002

フルクラムのレーゼロカーボン。ボーラより先でしたね

他にもマビックもカーボンクリンチャーに積極的になってきいるようというか、カーボンクリンチャーを出さないホイールメーカーって把握してないです。

象徴的だったのミシュランの新型タイヤのシクロワイアードのこの記事です。

「クリンチャーがチューブラーを置き換える時が必ず来る」

ーラインナップはクリンチャーのみですが、現在プロトンで使われているのはほぼ100%チューブラータイヤです。チューブラーバージョンを発売する可能性はありますか?

ありません。現在プロロード選手のほとんどがチューブラータイヤを使っていることは事実です。しかし、ミシュランとしては、今後クリンチャータイヤがチューブラータイヤに取って変わる時が来ると感じていますし、私個人としては、この先チューブラーは廃れるとすら思っています。

天下のミシュランが、最高と自負するタイヤを作っておいてチューブラーを出さないんですね。この強気さがすごいです。
ミシュランのPowerシリーズは「チューブラーの終わりの始まり」を予感しています。

カーボンクリンチャーがなくてがっかり

はっきりとがっかりと書きますよええ。シマノの中の人たち、見てたらぜひ参考にして下さい。プロトタイプくらいはきっと作ってるのでしょうから、とっととフルカーボンクリンチャーを商品化して下さい。本当に。
僕自身もチューブラーを使い続けて1年。時代にあえて逆行してますが、今回のデュラエースのアップデートでカーボンクリンチャーを期待していたのです。
チューブラーは暫く使い続けますが、その「暫く」の後はカーボンクリンチャーになると思っています。なのでシマノがしびれるようなカーボンクリンチャーを出してくれるときたいしていたのですが、なかったですね。

チューブラーホイールのラインナップ

C24-TUが消える

C24-TUが消えました。これは復活フラグだとしか思えないのですが、リムハイトが40mmと60mmのラインナップになっています。
個人的には60mmのチューブラーとかちょっと興味はあります。
そしてワイドリムで最大28mmの幅だとか。この辺はトレンドに追従してる感じですね。そのうちこの手の超ワイドリムには乗ってみたいものです。

シンプルになった

WH-R9100-C40-TU-R_zz_R_STD_S1_draft_1200-900_v1_m56577569831018260.png.swimg.quicksmall

WH-R9100-C40-TU(前後1343g)
40mmのセミディープです。すっけ゜ー印象操作で申し訳ないですが、ハブが重たいことを考えると、Bora 35的な位置づけでしょうか。

WH-R9100-C60-TU-R_1200x900_v1_m56577569831023469.png.swimg.quicksmall

WH-R9100-C60-TU(前後1492g)
来年のグランツールでたくさん見るであろうディープホイール。現状50mmのモデルのほうがよく使われてることを考えると、40mmと60mmにしてきたのはプロ用機材としては正しい気がします。
ワイドリムの割には軽そうですね。僕みたいな貧脚ホビーライダーには無縁の存在ではありますが。

カーボンラミネートタイプのクリンチャー

チューブラーはワイドリム化とリム高の再編という、モダンなアップデートが入ったわけですが、クリンチャーに関しては、チューブラーに合わせてリム高とリム幅を変えただけ、あとは既存のまま、という雑な印象しかないです。

フルカーボンクリンチャーはありません。
これがわからない。シマノはそれほどまでにカーボンラミネートが好きなのでしょうか?

WH-R9100-C40-F_standard_1200-900_v1_m56577569831023439.png.swimg.keepaspectratio

WH-R9100-C40-CL(1527g)
40mmのセミディープでこのタイプだと比較的軽いほうかもしれないです。
リムは相当軽いのかもしれないですけど、安くもなさそうなんですよね…

WH-R9100-C60-CL-R_1200x900_v1_m56577569831023465.png.swimg.quicksmall

WH-R9100-C60-CL(1770g)
うーん、エントリーホイール並の重さのディーブホイール…
ここまでくると、需要あるのかなって思ってしまいます。

悲報!ド定番のC24クリンチャーが重量増

WH-R9100-C24-CL-R_zz_R_STD_S1_draft_1200-900_v1_m56577569831018256.png.swimg.quicksmall
WH-R9100-24-CL(1412g)

これはないです。前作の1364gから約50gの重量。たかが50g増と思うかもしれませんが、重量増加の原因の殆どはおそらくリム。
リム重量は漕ぎ出しや、上りで影響されるはずです。
不思議な事にこのホイールはワイドリム化もされてないです。実測重量や実物を見てみたいところですね。
ロングライドやヒルクライムの定番モデルが重たくなるというのは、ネガティブな印象しかないです。
9000-C24-CLを大事にしないとなぁ…と思いたくなります。

WH-9000-C24は買い叩いておくのもあり

ということでこのラインナップの中で買いたいホイールはありません。
むしろお金があるなら9000-C24-CLの新品がもう1セット抑えておきたいのと、ヒルクライムスペシャルに9000-C24-TUも持っておきたいですね。

wh_9000_c24_cl_01

こいつをほんとに大事にしないといけないです。

ただ、ひとついいところをあげるとするならデザインはいいと思います。無理して頑張った感ありありの9000系より、落ち着いてて好きです。

つづく

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