止まったら死亡

「まったく止まることは想定してません」から始まった

サイクルコンピュータ Wahoo Fitness

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こんばんは。
ロードバイクを買うにあたって色々買い揃えたわけですが、最後の最後まで悩み続けたのはサイクルコンピューターでした。
決めていたことは「絶対に最初からサイコンを取り付けてすべての走行を記録する」ということでした。

と、ここまでは問題ないのですが、残念なことにどれにしようか最後まで決められません。

・Garmin Edge 500
・Sgima BC2209MHR
・キャットアイの安いやつ

なんかを検討してたわけですが、ある時、ハタと気づいたことがあります。

「これは自転車のオプションなのか? コンピューターのオプションなのか?」

ということです。
コンピューターなんですよね?

僕は何を隠そうそっちの業界の人です。

これはコンピューターなんだ!!! って思った時から迷いは消えました。

コンピューターは身の回りにある

そう思うと「自転車にしか使えないコンピューター」というものが非常に陳腐なものに思えてきたんですね。

これはウェアラブルコンピューティングの話なんだと気づくと、色々な夢が広がります。
まずコンピューターにはOSが必要です。
近未来、ウェアラブルコンピューティングが当たり前のものになると仮定して、使われるOSはなんでしょうか?

AndroidもしくはiOS以外に今のところ候補者はいないように思います。大穴でWindowsですね。
個人的にはAndroidが大本命なのではないかと考えていますが、Appleもすごい力を入れてくると予想しています。

で、そんな基準で買ったのがこれ

wahoo_blue_sc

Wahoo Fitness Bule SCというやつです。

これはただのセンサーで、コンピューターそのものはiPhoneを使います。
iPhoneなのでアプリが当然必要です。

メインで使ってたのはRuntastic Road Bike というやつです。
とくに他のを使おうと思わないくらい充実した機能があります。

screen568x568

普段はこんな画面。スタンダードな感じでしょうか。
赤い背景は実はあんまり見やすくないです。

2013-09-13 23.47.25

ケイデンス枠のグラフが見れたり(後半どんどんケイデンスが落ちるのがわかる)

2013-09-13 23.47.36

スプリットテーブルが見れたり(やっぱりすごく遅い)
とくに不満はありません。日本語化も充分で、割と気に入っています。

Wahoo Fitness Blue SC

で、実際につけてる写真がこれ。

wahoo_blue_cs2
納車時につけてもらったんですが、店員さんが悲鳴をあげまして、

「お客さんすみません! ルーベのチェーンステー太すぎてかっこ良く収まらないです」

そう、商品写真のようにスマートには収まらず、ぴろーんとセンサーの腕を伸ばすように上につけてます。
かっこよくはないですね…

wahoo_blue_sc_3

わかりにくいですが、クランクとマグネット。
ケイデンスセンサーと一体になっててコストダウンはいいのですが、ケイデンスを拾わなくなったり、
逆にスピードが取れなかったり扱いにくいです。

あとはiPhoneをいつもハンドルにマウントするのは重たいし不格好でイヤですね。うっとおしいです。

ANT+とBluetooth LE

サイコンについて調べていくうちにわかったことは、パーソナルエリアネットワークのプラットフォームとして
Garminが主導するANT+という規格と、Apple、Microsoftが熱心に進めるBluetooth LEというの二つの規格が、
まさに規格競争をはじめている段階だということがわってきました。

そう。これは規格戦争なんです。

サイクルコンピューターという範囲で見れば、今のところANT+の圧勝です。
ジャイアントやトレックなどはセンサー内臓の自転車を販売していますし、この間はキャットアイがANT+対応のサイコンを出しましたね。
一方、Bluetooth LE対応のセンサーを出しているのはWahoo Fitnessだけです。
どちらが優勢かは一目瞭然。いまのところ競争にはなりません。

しかしこれは自転車だけの規格戦争ではありません。

サイクルコンピューターはウェアラブルコンピューティングというもっと大きな可能性を秘めている分野のひとつにすぎないのです。

ウェアラブルコンピューティングのプラットフォームの本命は、AndroidとiOS以外にはいまのところ考えられません。
そして、そのどちらもがBluetooth LEを含む、Blootooth 4.0を支持しているのです。

近い将来、専用のサイクルコンピューターは3000円程度のローエンドを除いて壊滅し、
Edgeシリーズのようなハイエンド機はすべてAndroidなど汎用OSを積んだコンピューターに取って代わられると僕は予想します。
逆に例えばGarminなどが、Androidベースのコンピュータを発売する可能性は高いと思います。

なぜ専用機は汎用機に勝てないか?

コンピューターの歴史というのはPCのような汎用機が、マイコンやゲーム機のような専用機を駆逐し続けてきた歴史だと僕は思っています。
PS4も、Xbox OneもハードウェアはもはやほとんどPCと同じです。

コンピューターである限り、誰もが自由にソフトウェアを開発できるプラットフォームには勝てません。
多くの野心家が市場の独占を目指してきましたが、結局はオープンで世界中のプログラマーが参加できるプラットフォームが常に勝利し続けてきたのです。

そんな理由で「Bluetoothセンサー+スマホ+サイコンアプリ」という組み合わせを使ってみてるのです。

現状では専用機には及ばない

補足しておくと、ガチで「レースやトレーニングにベストなコンピューターがほしい!」という方にはこれらはおすすめしません。
Garminなどの専用機をおすすめします。
現状では機能、信頼性とも、スマートフォンをサイコンとして使うより優れていると思います。
ロングライドの安全性などを考えても、スマホより専用サイコン+ガラケーという装備がベストではないでしょうか。

ウェアラブルコンピューティングは、まだ本格的にははじまっておらず、
僕の予想したような未来が来るとは限りません。

ただ、ちょっと未来のコンピューター生活に近づけるような、そんな気分になってみたいわけなのです。

つづく

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