止まったら死亡

「まったく止まることは想定してません」から始まった

長くてきつい三峯神社への道

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はい。神頼みをし続けないと死ぬ人です。

最初から行きたかった場所

元々、ロードバイクを買ったのは自転車で遠くへ行きたい。という一心からでした。

それが山を登れないための荒川の周りをぐるぐる回るしかできず、克服するためにヒルクライムを初めたら軽量フレームだ、軽量ホイールと、不要なものをどんどん買い込み、そして色々わけわかんなくなって乗らない、という日々が続いてしまってました。本末転倒と言うやつですね。

ただまあ、僕の苦悩は日本の貧脚サイクリストの苦悩そのものかもしれません。山が登れないとどこへもいけないんです。毎年いくつかヒルクライムに出てたおかげで鈍くてもそこそこ登れるようになっています。

頑張らずに怠けてのぼるというしょうもないスキルを身に着けた今になり、なぜか本来の目的を思い出して、今年の前半はちょこちょことあちこちに行っては輪行で帰るということをしていました。

ロードバイクに乗りはじめてから、自転車で行くことを目標としていた場所がいくつかありました。ひとつは犬吠埼、もうひとつは甲府

そして最後が三峯神社です。

僕はこの神社が大好きで、車でいくのが大好きでした。それこそ一時期は毎月のように通っていました。ロードバイクを買ってからというもの「自転車で行くまでお参りしない」と心に決め、気づけば厄払いができないことになってしまっていました。

三峯神社へのルート

こんなコースです。川越あたりの変なところがスタートになっているのはサイコンのログが途中で切れてしまったから。朝飯を食べた吉野家がなぜか起点になっています。

くるっと輪っかを描いていますが、三峯神社へは東側から登るルートと、西側から登るルートがあります。

西のルートのほうが道幅も広く、車で行く人はみんなこちらですね。東側のルートは僕は三峰山ヒルクライムのコースにもなっていて、というかこのヒルクライムのコースを見るまで存在すら知りませんでした。

一度登ってから三峯神社まで下るルートになるので、きついはずですが、12.8km 平均勾配 5.8%とあったので、まあなんとかなるかなぁ…とおもいつつ、珍しく早起きして朝7時半には出発しました。

秩父まで

曇り気味で写真がくらいのはご愛嬌。荒川のまわりの田んぼは田植えがほぼ終わったような季節です。

秋ヶ瀬では休憩を取らずにこの辺で一休みです。

色々すっ飛ばして、山伏峠をこえます。ここまでで80kmくらいでしょうか。久々に登る山伏峠は、楽ではないですが、のろのろと登りました。

あとからStarvaで見ると、今まで一番遅いタイムだったということが発覚w でもいいんです。まだここは道半ばでメインディッシュはずっと先なのですから。

山を下るとあっというまに秩父です。「いつものコンビニ」と呼んでいるサンクスがファミマになってました。なんだか寂しいですけどファミチキが美味しかったです。

140号を通って入り口まで

140号沿いのトイレ。重たい扉を開けないと用を足せないのですが、ごごごーって音がして怖いです。しかも、中は真っ暗。

入ると自動点灯するおしゃれな照明が薄暗く光ります。心霊とか信じませんけど、なんとなく怖いというのは感じてしまうのです。

突如あらわれた脇道です。Google Mapを見るとここが登りの入り口のようです。下ってます。下って、登る…だと?

おそらくこの奥から山道なのでしょう年

登りスタート直前の渓谷。気分のいい景色でした。

一瞬西ルートに日和ろうかと思いましたが、距離が短くおそらく西側ルートより早く登れます。もう午後になってしまっていたので意を決してヒルクライムルートを選択しました。

なんかすごそうな石碑。すみません。歴史オタクのくせによくわからなかったです。

三峰山ヒルクライムコースで撃沈

え…5.8%…うそだよね?

そういう感じの、まるで白石の前半戦のような峠が続いていきます。10%前後の斜度が延々つづき、休みどころはありません。序盤の平均勾配がそのくらいということは、最初がつんと来てその後は、勾配は緩くなるだろうとの予想のもと、結構頑張ってしまいました。

結果

こうなりました。無念の休憩。

ここは太陽寺というお寺の入口らしいです。観音様は優しい顔をしてました。今度精進料理食べたいです。

振り返れば霧がかかって水墨画のような景色が飛び込んできます。きてよかった…でも生きて帰れるかな。まあもう死んでもいいや。とかぶつぶつ言ってました。

雲海、というか雲の中です。山の下は見えず、ひたすら霧。

上へいくと路面はウエットになりました。雨はないのですが霧で濡れています。そして落石と思われる大きな石があちこちに転がっててなかなか危ない。

登りは遅いので石が落ちてても平気ですが、下りだと突っ込みそうで怖い場所に相当ありました。ヒルクライムあるらしいので試走に行く方は、ここは登りだけにすることを強くおすすめです。

視界がなくなった来ましたが、対向車などはも来ないのでそれほど怖くはないです。

しばらくするとトンネルが。この日はやたらと寒いのに夏の装いできてしまたったためここで寒さは頂点です。

トンネルを抜けるとあとは下りというのはわかっていたので、もう終わり?とここで足を止めてウィンドブレーカーを着用。

トンネルを抜けたら暫く下りましたが、再び上り、すぐにウィンドブレーカーのせいで暑くなり、さらに後半激坂がw

無理でした。この時すでに足なんてなにも残ってません。この15%くらいはありそうな激坂は押して歩きました。人の目がないと人間はここのまで堕落できるんです。

ひたすら霧。

ラスボス感ありありなトンネルが出現。三峰トンネルというトンネルらしいです。このトンネルわりと長いわりに真っ暗で、本当に出られないんじゃないかと思うくらい怖かったです。

もうすこし度胸があれば中で写真撮りたいのですが、立ち止まれない小心者です…

そこからは下り。

神の住む山

三峰トンネルからは下りだけで、寒かったもののすぐに着きました。

ここの脇道から参道に入ります。

神社といいますが、一帯は公園のようになっていてここは資料館です。

 

そして鳥居。本当にここまで来るまで果てしなく遠かったです。

本殿、ここまで来るまでにおろしたてのシューズが傷だらけになってました。でもいいんです。僕はここの神社が大好きなのです。

もちろんお参りを先に済ませます。

本殿脇のご神木。

三峰の狛犬は犬ではなく狼だそうです。いかついです。

見えるかわかりませんが、真ん中に日本武尊命の像があります。三峯神社は日本武尊命が開いたそうです。が、この銅像は明らかに昭和以降に作られた近代的なもので有り難みが薄いので、へろへろな今日はスルー。

「遥拝殿」から眺める景色。ここが僕は一番すきだったりします。晴れていれば秩父盆地がよく見えるのですが、この日はこの通りの視界。

これもまた登ってきてよかったと思わせてくれます。

帰路

ひととおり満足行くまでお参りを済ませると。西側のルートで下ります。

この途中で大事件が…

片側通行で不便を極める「駒ヶ滝トンネル」を通るのを実は楽しみにしていましたが、2013年に閉鎖されていたようです。

ちょうど僕がロードを乗り出したくらいですね。この閉鎖を知らなかったということは、その間本当に一度も三峰に行ってなかったということでね・・・妙な寂しさを胸に秩父まで下り、あとは輪行で帰宅しました。

 

自転車でなんとか三峯神社に辿り着く体力もつきましたし、今後は目標を達成したので車で行くのもいいかなと思っています。

実はこれは前回更新の甲府ライドの翌週のことでした。目標だったものが片っ端から達成できています。また新しい目標はいくつもあるのですが、達成してから開示するというチキンスタイルでちょっとずつ更新していきたいと思います。

 

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